「何う云う訳だ」  と云うとお梅は涙ながら、これ/\斯《こ》う云う訳で御酒《ごしゅ》を割って飲まなければ宜《い》けないと云うのを家《うち》の良人《ひと》が直接《じか》に飲みましたから身体に障ったのでございましょう。

喜「彼《あ》ン畜生変な物を飲ましやアがって、横ッ腹《ぱら》を抉《えぐ》るように、鳩尾骨《みぞおち》を穿《ほじ》るような、ウヽ、あゝ痛え」 梅「何うしたんだよ」 喜「アヽ痛え、ア痛たゝゝ、お、お梅、脊中を押して呉れ、脊中じゃアねえ、肩の処を横ッ腹を」 梅「何処《どこ》だよ」 喜「其処《そこ》じ...

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変な酒だな、おいお梅|一寸《ちょっと》来て呉んな、ウ、ウ、腹が痛えから一寸来て呉れ」

 喜「なに二タ口、訳アございません、薩摩の泡盛だって何《な》んでもない、ムム」 梅「何う仕たんだよ」 喜「なに宜《い》いよ、ム、ム大変だ、頭が割れるような酷いもので、此奴《こいつ》を公方様が喰《くら》うかね」 武「酒を割ってやらんければいかん、残りは大切《だいじ》に取って置きな」 喜「ヘエお...

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「なか/\えらいな、それを二タ口と飲む者はないよ」

武「余り大きな物へ入れちゃア困る、徳利が小さいから、これへ入れてやろう」 風呂敷を解いて小さい徳利を取出《とりいだ》して、栓《くち》の堅いのを抜きまして、首を横にしてタラ/\/\と彼是《かれこ》れ茶椀に半分程入れて、 武「実は私《わし》も親類共へ些《ちっ》と遣り度《た》いと思って提《さ》げて来た...

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